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アウレオサイエンス > 研究開発 > 乳用牛への影響1-8



●投与群の大腸菌数の変化
表13 投与群の大腸菌数の変化 図11 投与群の大腸菌数の変化
表13 投与群の大腸菌数の変化 図11 投与群の大腸菌数の変化

投与群の大腸菌数は減少していた。大腸菌は、乳房炎の原因菌でもあり、改善が微生物レベルでも示唆される。
表14 投与群の腸球菌数の変化 図12 投与群の腸球菌数の変化
表14 投与群の腸球菌数の変化 図12 投与群の腸球菌数の変化

投与群2は、2.4×107が2.9×102と5ケタも激減していた。

■考察

 体細胞数は、乳中に含まれる白血球や脱落細胞のことで、細菌等におかされると増加する。この体細胞数が30万個/mL(50万個/mL)以上あると乳房炎とみなされる。
今回、平均体細胞数188万個/mLのウシに、アウレオバシジウム培養液を投与したところ、3カ月で平均値が47万個/mLに下がっていた。(P<0.05 有意差あり)
また、体細胞数だけではなく、乳房炎の原因菌でもある大腸菌などの汚染菌も減少していた。血液検査では正常範囲を大きく逸脱するような変動は見られなかった。アウレオバシジウム培養液投与による副作用はないと推察される。
 その安全性は消費者にアピールできるものであり、アウレオバシジウム培養液の投与は、ウシの健康維持のために有用であることが示唆されるものである。